付箋屋営業日報

くまとうさぎ、ねこが多めなだけでいたって普通です。

時は金なり

2018年9月12日。

 

有給をとった日の朝日は柔らかい。

カーテンから溢れ出す光に、こんなにも朝は待ち遠しいものだったのかと嬉しくなる。

 
爽やかな風に洋服のすそを遊ばれながら、それも構わずスニーカーで歩く青空の下。

 
平日なら手数料がかからないATMに入って、貯金を文字に化かした。記帳された通帳を見て、わずかながら増えたお金に微笑む。防犯カメラにはアホみたいな人が映っていたことだろう。

 

スーパーで夕飯に使う玉ねぎとトマトを買い込んだら、本屋へ向かう。楽しそうに本を見つめる二人組を傍目に、「もしかして、わたし大学生に見えているかな」なんて馬鹿げたことを考えながら店を出て、横断歩道を越えた。

 

スーパーで買わなかったフランスパンは、パン屋さんで購入。「切ってください」って言おうかと思うくらいには長めのパンだ。気に入るケーキが無かったことから諦めたカフェタイムの代わりに、さつまいものミニパンを買った。(ミニなのはカロリーを気にしたから。)

 

「焼きたてですので温かいですよ」と言われて渡されたパン。帰り道でビニール袋の底を触りながら、温かいパンを買える幸せを噛みしめる。生きてるってこういうことだ。

 

家に戻ると、本屋で買った本を読み始めた。コンタクトレンズを外して楽な格好で、前屈みになったり椅子に寄りかかったりしながら。お供はさっき買ったさつまいもパンとカルピス。カルピスに氷をいれたら、友達の家に呼ばれたときの感覚を思い出し、心が若返った。そんなふわふわしたことを思うくらいには眠くなってきて、昼寝タイム。

夕日がカーテンを透かすのを見れるなんて、久しぶり。ちょっと気になる扇風機の音を止めてから、30分ほど眠った。

 

目が覚めると、読んでいる途中だった本を暗闇が染め上げていた。秋の日の短さを感じながら身体を起こし、いずれ来る明日に思いを馳せた。

白と水色がおいしそうに混ざり合う秋の晴れた夕方のなかで、私は息をしている。


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